舞城王太郎『SPEEDBOY!』☆☆☆☆

 もう常人からは手の届かないところへ行ってしまった舞城くん(笑)。もはや、この物語の意味とか、考えること自体無意味。彼は彼の地平の果てを目指して突っ走っている。でもそれでいいと思う。こんなの、他の誰に書ける?

 走るのが速すぎて、ジェット機を越えるほどになってしまった成雄の物語。ストーリーなどあってなきが如し。無理やり考えるなら、7章すべてが別々の世界の成雄か。平行世界というか。

 相変わらず文章は超カッコイイ。しびれる。擬音の使い方とか、活字の文章でありながら、まるでジョジョを読んでるよう(笑)。擬音というより、コミックの効果音。それがどきどきするほどの躍動感と疾走感をもたらしている。

 ☆4つ。やっぱり好きです、舞城。

 追伸。二郎くんの話はいつ読めるんでせう。早く読みたいです。SPEEDBOY!