有川浩『海の底』☆☆☆☆1/2

 うわー、これすごく好き!!『図書館戦争』と同じくらい!!

 横須賀港に突然巨大ザリガニの大群が襲来!たまたま入港していた潜水艦に取り残された、若い士官見習い2名と少年少女たち。街を襲うザリガニと戦う機動隊内部の葛藤。政治の思惑に振り回される彼らの運命は?

 怪獣SF、またはジョーズのようなパニックSF。すごく面白い、エンタテイメントに徹した映画を1本見たような満足感。パニックものでありながら、青春や恋愛も入ってて、もうたまりませんよ!好きなものてんこ盛りではいどうぞ、って出されたようなもんですよ!

 潜水艦という特殊な密室、しかも生死がかかってるという極限状況での、士官ふたりと少年たちの心情や衝突が、まるで目の前に見えるかのように描かれている。そこにさしはさまれる、地上での警察の機動隊における緊迫感ある動き。ハラハラドキドキ、ページをめくる手が止まらない。

 またキャラがみんなカッコよくて!ホント、有川さんはキャラ描くのうまいよなあ。夏木と冬原は、ちょっと『図書館戦争』のキャラをほうふつとさせる。幕僚の烏丸(特にこの人好き!)、警察の明石もいい。子供たちの描写もうまいなあと思った。圭介の愚かさとか。

 なにやら支離滅裂な感想だけど、とにかくめっちゃくちゃ面白かった!!☆4つ半か5つ。 海の底