岸本佐知子『ねにもつタイプ』☆☆☆☆1/2

 大好きな『気になる部分』に続く、待望のエッセイ集。ああ、岸本さん最高!もう一生ついていきますわ…!  抱腹絶倒の爆笑エッセイ。やっぱり岸本さん、私とあまりにも類似点が多すぎます。これを読んで初めてわかりました、私、地球人じゃなかったんだ。「気がつかない星人」だったんだわ!岸本さんがいつか故郷の「気がつかない星」に帰るときは、どう…
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POP王『POP王の本!』☆☆☆1/2

 ああ、私が新入社員のときに出ていれば!!そしたら仕事のバイブルとして活用したのになあ~。  大変勉強になる本でした。実際のPOPがカラーでそのまま掲載されており、その本の紹介文が添付されている。こういうのを参考にちょっと真似するだけでも、書店員としてはかなり勉強になると思う。もちろん、書店に限らずどんなお店でも使えそう。そして合間に…
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辻村美月『スロウハイツの神様』☆☆☆☆1/2

 ああもう辻村さん!!やってくれたよ!!あまりに心ゆさぶられて、もう言葉にならない。これは、愛と奇蹟の物語。  辻村美月による、現代トキワ荘物語。若手クリエイターの卵たちが集まる「スロウハイツ」。ここで手塚治虫にあたる神様のような天才小説家「チヨダ・コーキ」を頂点に、この館の持ち主である気丈な新進女性脚本家の環、ほか数人の男女が共…
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東野圭吾『使命と魂のリミット』☆☆☆☆1/2

 大変面白かった!    東野さんの、作家としてのプロの矜持にうならされた。ずっと失速することなく、このレベルを維持し続けているってすごいと思う。ベテランと呼ばれる作家のなかでも、こういう方は少ないのでは。まさに彼も作家としての『使命』をまっとうすべく奮闘していると思う。  心臓の病で手術をし、突然死んだ父。その死因に疑問を持…
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梨木香歩『この庭に』☆☆☆1/2

 最後まで読んでから判明。しまった、これ、何かの番外編だったか!『からくりからくさ』でしたか?実はこれいまだに積読(汗)。まあ、読んでなくても大丈夫だけど、最後のオチがいまいちわからなくて残念。  それを差し引いても、とても雰囲気あるファンタジックな小品。絵とショートストーリーのコラボ、という趣。雪景色の、白と黒だけで描かれた挿絵…
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ターシャ・テューダー『生きていることを楽しんで』☆☆☆1/2

 ターシャ・テューダーの言葉、3部作の特別編。写真は全部2006年に撮ったもの。そこに彼女の言葉が添えられている。  このシリーズは大好きで、どの言葉にも彼女の生き方が反映されており、感銘を受ける。どんなささいな一言にでも、長い人生を強い意志と努力で生き抜いてきた人間の重みがあるのだ。なおかつ彼女の言葉の端々にはユーモアと茶目っ気…
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絲山秋子『エスケイプ/アブセント』☆☆☆

 ああ、この方やっぱり、純文学に行くのかな。ちょっと短すぎて、物足りない印象。「エスケイプ」と「アブセント」で対を成している。  「エスケイプ」は学生運動から政治活動をだらだら続けていて、40になってしまった男性の話。しかし彼は活動から足を洗って、託児所を始める妹の手伝いをすることに。その隙間の1週間の旅。  「エスケイプ」…
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古川日出男『僕たちは歩かない』☆☆☆☆

 なんとも不思議な話。そういう意味だったのか、このタイトル!最初はこの話がどこに転がるのか全然わからなかったけど、そうきたか!  時の狭間、とでもいったらいいか。24時間ではなく、26時間ある世界にいけるようになったシェフ見習いたち。ここで彼らは料理の修業にはげむのだが、その仲間のひとりが…。  ファンタジックなショートスト…
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北國浩二『夏の魔法』☆☆☆1/2

 ん~、さくさく読めて面白いけど、感想としてはわりと普通。  しかしこの設定はあまりに残酷。22歳の老婆。14歳で早老症にかかり、しかも末期がん。その病気を知られたくなくて当時大好きだった彼と別れる。その思いを胸に最後の思い出にと、彼と過ごした懐かしい島を訪れた彼女の前に、成長してたくましい青年になった彼が現れる…。  彼女…
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有川浩『海の底』☆☆☆☆1/2

 うわー、これすごく好き!!『図書館戦争』と同じくらい!!  横須賀港に突然巨大ザリガニの大群が襲来!たまたま入港していた潜水艦に取り残された、若い士官見習い2名と少年少女たち。街を襲うザリガニと戦う機動隊内部の葛藤。政治の思惑に振り回される彼らの運命は?  怪獣SF、またはジョーズのようなパニックSF。すごく面白い、エンタ…
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森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』☆☆☆☆1/2

 なるほど、某氏が書いてたとおり、これは「うる星やつら」だ!  クラブの後輩女子に一目ぼれした先輩男子が、なんとか彼女とお近づきになろうと四苦八苦。じわじわと外堀を埋めるが、あまりにシャイなので外堀をぐるぐるするばかりの彼。いっぽう、彼女は難攻不落の城、というよりニブすぎますよお嬢さん!(笑)一途な思いは届くのか?果たして彼の、彼…
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北村薫『ひとがた流し』☆☆☆☆

 しみじみといい話でした。40代なかばの、学生時代からの友達である女性3人の友情物語。アナウンサーの仕事をしている千波を中心に、その友人2人との交流や、周辺の人々のあれこれを描いている。章ごとに、語り手がチェンジしていく形式。  北村さんならではの、細やかな心理描写がさすが。ホントに著者は男性なのか?と思うほど。繊細な女性心理をよ…
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舞城王太郎『SPEEDBOY!』☆☆☆☆

 もう常人からは手の届かないところへ行ってしまった舞城くん(笑)。もはや、この物語の意味とか、考えること自体無意味。彼は彼の地平の果てを目指して突っ走っている。でもそれでいいと思う。こんなの、他の誰に書ける?  走るのが速すぎて、ジェット機を越えるほどになってしまった成雄の物語。ストーリーなどあってなきが如し。無理やり考えるなら、…
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堀江敏幸『いつか王子駅で』☆☆☆☆

 炭火のような温かさ。現代の、自分より2歳上なだけの方が書いたとはとても思えないシブさ。ぶっちゃけ、じじくさい(笑)。というより、現代に舞い降りた夏目漱石か太宰治か?もはや存在しなくなった、「文士」という言葉がぴったり。明治や大正の香りすら漂う。  もうとにかく文章の上質なこと。最初のページに、なんと「。」が一個もないのだ。10行…
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