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桜庭一樹『赤朽葉家の伝説』☆☆☆1/2

 製鉄業を営む鳥取の旧家を舞台にした、女三代の物語。読み始めたら止まらず、先が気になってぐいぐい読んでしまった。しかし、はっきりいって、ものすごーくヘンな話!(笑)もっと真面目な女三代記だとばかり思っていたので。なるほど、完全にエンタメなんだな。そう思えば納得がいく。  祖母である万葉、母である毛鞠(なんと私と同い年!)、娘である…
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高野秀行『アジア新聞屋台村』☆☆☆1/2

 いやあ、非常に感銘を受けました!  読み始めた最初のうちは、この小説ともノンフィクションともつかない半端な感じがどうもすわりが悪いなあと思っていたんだけど、途中でわかった。これ、「小説」と思って読んではいけないんだ。著者の経験を小説形式にしたもので、リリー・フランキーの『東京タワー』のように、半自伝小説みたいなもんなのね。ストーリー…
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ターシャ・テューダー『生きていることを楽しんで』☆☆☆1/2

 ターシャ・テューダーの言葉、3部作の特別編。写真は全部2006年に撮ったもの。そこに彼女の言葉が添えられている。  このシリーズは大好きで、どの言葉にも彼女の生き方が反映されており、感銘を受ける。どんなささいな一言にでも、長い人生を強い意志と努力で生き抜いてきた人間の重みがあるのだ。なおかつ彼女の言葉の端々にはユーモアと茶目っ気…
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絲山秋子『エスケイプ/アブセント』☆☆☆

 ああ、この方やっぱり、純文学に行くのかな。ちょっと短すぎて、物足りない印象。「エスケイプ」と「アブセント」で対を成している。  「エスケイプ」は学生運動から政治活動をだらだら続けていて、40になってしまった男性の話。しかし彼は活動から足を洗って、託児所を始める妹の手伝いをすることに。その隙間の1週間の旅。  「エスケイプ」…
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有川浩『海の底』☆☆☆☆1/2

 うわー、これすごく好き!!『図書館戦争』と同じくらい!!  横須賀港に突然巨大ザリガニの大群が襲来!たまたま入港していた潜水艦に取り残された、若い士官見習い2名と少年少女たち。街を襲うザリガニと戦う機動隊内部の葛藤。政治の思惑に振り回される彼らの運命は?  怪獣SF、またはジョーズのようなパニックSF。すごく面白い、エンタ…
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堀江敏幸『いつか王子駅で』☆☆☆☆

 炭火のような温かさ。現代の、自分より2歳上なだけの方が書いたとはとても思えないシブさ。ぶっちゃけ、じじくさい(笑)。というより、現代に舞い降りた夏目漱石か太宰治か?もはや存在しなくなった、「文士」という言葉がぴったり。明治や大正の香りすら漂う。  もうとにかく文章の上質なこと。最初のページに、なんと「。」が一個もないのだ。10行…
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