テーマ:ミステリ

桜庭一樹『赤朽葉家の伝説』☆☆☆1/2

 製鉄業を営む鳥取の旧家を舞台にした、女三代の物語。読み始めたら止まらず、先が気になってぐいぐい読んでしまった。しかし、はっきりいって、ものすごーくヘンな話!(笑)もっと真面目な女三代記だとばかり思っていたので。なるほど、完全にエンタメなんだな。そう思えば納得がいく。  祖母である万葉、母である毛鞠(なんと私と同い年!)、娘である…
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伊坂幸太郎『フィッシュストーリー』☆☆☆1/2

 4つの中篇。ひとつひとつの話が短いせいか、「ああ大満足!感動!おなかいっぱい!」というカンジにはならなかったけど、伊坂節を堪能しました。ちょっと気の利いた、軽い食前酒みたいな雰囲気かな。やっぱり彼の小説はなんといっても会話が洒落ててうまいよなあ。  みんな愛すべきお間抜けキャラで、何度もくすりと笑うシーンが。大好きな黒澤さんが2…
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辻村美月『スロウハイツの神様』☆☆☆☆1/2

 ああもう辻村さん!!やってくれたよ!!あまりに心ゆさぶられて、もう言葉にならない。これは、愛と奇蹟の物語。  辻村美月による、現代トキワ荘物語。若手クリエイターの卵たちが集まる「スロウハイツ」。ここで手塚治虫にあたる神様のような天才小説家「チヨダ・コーキ」を頂点に、この館の持ち主である気丈な新進女性脚本家の環、ほか数人の男女が共…
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東野圭吾『使命と魂のリミット』☆☆☆☆1/2

 大変面白かった!    東野さんの、作家としてのプロの矜持にうならされた。ずっと失速することなく、このレベルを維持し続けているってすごいと思う。ベテランと呼ばれる作家のなかでも、こういう方は少ないのでは。まさに彼も作家としての『使命』をまっとうすべく奮闘していると思う。  心臓の病で手術をし、突然死んだ父。その死因に疑問を持…
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北國浩二『夏の魔法』☆☆☆1/2

 ん~、さくさく読めて面白いけど、感想としてはわりと普通。  しかしこの設定はあまりに残酷。22歳の老婆。14歳で早老症にかかり、しかも末期がん。その病気を知られたくなくて当時大好きだった彼と別れる。その思いを胸に最後の思い出にと、彼と過ごした懐かしい島を訪れた彼女の前に、成長してたくましい青年になった彼が現れる…。  彼女…
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宮部みゆき『名もなき毒』☆☆☆☆

 涙を絞る、とはこのことか。おっぱいを飲む息子の頭の上にぽたぽた涙を落としながら読みました。  なんとも悲しい話。宮部さんのミステリには、サプライズというのは案外あまりないような気がする(特に最近のは)。展開にだいたいの想像はつく。だけどものすごく読み手の感情を揺さぶるミステリなんですよね。さすが人情派というか。市井の人々の、ごく…
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